2011年9月15日木曜日

秋学期開始!!

ここでは、具体的にどんな学びをしているのか、少し紹介させて頂きます。牧会学修士(3年コース全90単位)のうち、2011年秋学期は9単位の学びをしています。履修登録している授業は
・旧約聖書基礎論
・クリスチャンの思想と文化1(初代教会から宗教改革まで)
・クリスチャンの歴史1(初代教会から宗教改革まで)
の3つです。1つの授業が週3時間なので、3授業×3時間の9時間ですが、それぞれにプラス1時間のチュートリアル(小グループでの補講)がついています。さらに英語が苦手な学生向けの授業が週3時間あるので、週15時間くらいの学びになります。しかし、リージェントは勉強の厳しさで有名らしく(入る前から聞いてはいましたが・・)各授業のリーディング(読書)の量が半端なく、3つ授業を取るだけで、週300ページぐらいの読書課題と、毎週のレポート提出が求められます。特に「クリスチャンの思想と文化1」はリージェントの中でも名物授業で、教授全員が毎回の授業を持ち回りし、それぞれの得意分野から全力投球の授業をしてくれます。さらに「なぜ私はクリスチャンになったのか?」「なぜリージェントに来たのか?」という証を書いて、小グループで共有したり、丸1日のディボーションが宿題に出たり(なんと丁寧に「丸1日のディボーションの仕方」という、ガイドラインも配られています)と、キリスト教の文化や思想を頭で理解するだけでなく、クリスチャンとしての成長と変革(Transformation)を目的としたプログラムになっていて、精神的にも非常にチャレンジを求められる授業です。いろいろな背景から来た学生(福音派そして聖公会からペンテコステ派まで)が一つになって、「クリスチャンとは何か?」そして「自分の持っている信仰はどのような文化と背景を持っているのか?」を一緒に再確認するプロセスは、クリスチャンとしての視野を広げて、2,000年の歴史から多くのものを学ぶ機会だと思います。

3つの履修科目のうち、どの授業も面白く勉強になる内容ですが、入学してすぐに分かったことは、ほとんどのインターナショナルの学生(アジアやアフリカなど北米以外から来た学生)がアメリカかカナダの大学卒業者で、私はこの秋入学の生徒の中で、間違いなく最も英語が出来ない生徒の一人であるということでした。(正直、とても大変ですが、謙遜に学ぶことができるので感謝です) しかし、今年からESLのプログラムと無料のレポート、論文の添削をしてくれるサービスがあるので、英語が苦手でも、リーディングの課題さえついていければ、何とかこなせるのではないかと思います。なかなか日本人がチャレンジしにくい環境だと思いますが、毎回の講義が面白く、そして信仰的な示唆をもらえる素晴らしい内容なので、もっと日本にもアピールしてきたいと思いました。

(9月のリージェントカレッジ、リトリートのオープニング・・教授と生徒とその家族含めて300人以上が参加する一大イベントでした)

2011年9月9日金曜日

シアトルでの学生ビザ申請

急きょ必要になった学生ビザ。カナダ学生ビザ取得の裏道バージョンとも呼ばれるSeattle(シアトル)のカナダ移民オフィスで申請してきました。

(※2012年6月からシアトルでの個人によるビザ申請は受け付けていないようです
詳細はカナダシアトル領事館のホームページをご参照ください)

オリエンテーションの初日(9/2)に、9月23日までに学生ビザを取らないと授業に出席することが許されないと言われ、(入学前には全く聞いていませんでした)、翌週の火曜日には急きょ家族でシアトル(アメリカ合衆国)に行ってビザ申請をすることに。。。

ビザの申請プロセスでメディカルチェックにかかると3か月はシアトルに足止めと脅され、半端ない量の提出書類に(全書類の厚さ合計1.0センチくらい)目がくらみそうになりましたが、必要な助けはすべて与えられ、無事にバンクーバーに戻ってくることができました。オリエンテーション(9/2)の昼休みに、ビザの必要性を聞かされ、午後の祈りの時間に「とりあえず、何をしていいかわからず、どうしようもありません、必要な助けをください」と神さまに祈ると、それからすぐ後に香港から来た同級生夫婦が声をかけてくれて、なんとビザの書類作りを手伝ってくれました。彼らもビザ取得に苦労したようで、必要な書類のチェックと英文の書き方の指導まで本当に丁寧に教えてくれました。シアトルでの滞在も、KGKでの友人が家に泊まらせてくれて、ビザ申請に必要なもののすべてが与えられました!

カナダ領事館の窓口では「最短でも5日かかるけどいいか?」と言われましたが、なんと!その日の午後には、メールでビザの申請許可を貰うことができ、なんと最短2日でビザ許可が取れました。
申請前にはいろいろなサイトでシアトルでの学生ビザ申請手続きについて調べましたが、1泊2日で学生ビザが取れるケースは少ないようで、奇跡のスピード取得でした。すんなり行った理由を自分なりに分析すると。。
・シアトルのCanadian Visa OfficeがHP上に出している、提出書類一覧を一番上にして、きちっと揃えて順番に並べて提出(カナダCICのHPの提出書類一覧とは異なるので、要注意!)窓口で渡した時に、担当者から質問・ツッコミなしで受領されました(受付番号で直前の人が書類間違いで即キックアウトされていただけに、提出の瞬間はすごく緊張しました)
・カナダの銀行のBank Statementを提出。6ヵ月に足りない期間の部分は、日本の預金通帳に英訳を添付して提出。
・大学の卒業証明(英文)と成績証明(英文)も併せて提出(こちらはシアトルの提出書類一覧に必要書類として記載されています)
・同伴家族の証明として、日本の戸籍証明の写しに英文訳を添付して提出。
・提出すべき全書類を、提出経験者のある人にダブルチェックしてもらう(ダブルチェックしてもらう前に2度自分で見直しても、いくつか記入間違いがありました)
(ちなみに上記はあくまでも、1例ですので、通常は手続きに5営業日以上かかるのだと思います)

帰りのアムトラックの終着駅でカナダ国境を超えるときのインタビューも、国境での係官がイスラエルの過去の渡航ビザを見て「そうか、将来牧師になるのか!俺の友達はパウロに興味があって、イスラエルからトルコまで行っていたよ、とてもGreatだ!」と話してくれて(英語のリスニング力が足らず、何を言っているのかあまり分かりませんでしたが、たぶん彼はクリスチャンだったと思います)スムーズに2015年までの就学ビザを発給してもらえました!正直、ビザが取れなかったら、入学を延期して、一度日本に戻ることも覚悟しましたが、何もかもすべて委ねて、信じて前に進むことの大切さを教えられました。

(シアトル近郊のベルビューダウンタウン公園・・滞在先のベルビューはとても素敵な町でした)