2015年7月2日木曜日

リージェントカレッジ最終日

長らく本ブログへの投稿が出来ずじまいでしたが、2015年4月末に無事にリージェント・カレッジを卒業することが出来ました。最後の2学期は牧会学修士(Master of Divinity)と神学修士(Master of Theology)の両方を終わらせることになり、とんでもなく忙しい8ヵ月間となりました。特に最後の学期である冬学期は神学修士の演習と論文を終わらせる必要があり、ほぼ毎日図書館に通い詰めとなりました。担当教官であるDiane Stinton教授と約束していた期限の4月17日の朝に論文を提出し、最後の神学修士の演習授業を終えた時、4年間続いていた勉強のプレッシャーから解放され、「ああこれでやっと日本に帰れる」と思いました。同時に、カナダの素晴らしい大自然とバンクーバーという美しい都市、大好きだったリージェントカレッジのコミュニティやバンクーバー日系人福音教会の皆さんとお別れなんだと思うと、寂しい気持ちも出てきました。

最後の授業を終えてから、ボウエン島にあるリーベンデール・リトリートセンターにひとりで黙想の時間を持つために出かけました。4年間の疲れをゆっくり癒す時間を持ちましたが、もう一度、次のステップとなる霊的なテーマを聖書のみことばから頂くことが出来ました。

留学当初はビザを取るのに一苦労、そして授業についていくので必死でしたが、2年目、3年目と学びが深まるにつれて、福音の文脈化やWorld Christianityの学びに導かれました。最後の1年間はケニアでの研修や神学修士のプログラムを通して、一つのテーマ(Japanese Christology 日本のキリスト論)について探求する時間を持つことが出来ました。最初から最後まで全て神さまが導いて下さったリージェントカレッジでの時間を思う時に、学びについてはもう詰め込めないくらいおなか一杯の状況で、こうして牧会の現場に出ることが出来ることを感謝します。そして4年間祈りと献金をもって支えて下さった母教会や日系人教会の方々、家族と友人に心から感謝します。

「神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」ピリピ人への手紙2章13節

4月30日、リージェントカレッジ最終日である卒業式でのサプライズは、まさかのWorld Christianity Prizeでした。World Christianityを専攻する学生数は聖書学や組織神学と比べると少ないので、神学修士プログラムのみのGPA(成績評価)で何とか引っかかったようです。全くの想定外でしたが、一緒にカナダに来て学びを献身的に支えてくれた妻はPrizeを心から喜んでくれました。


(卒業式でのJeffery Greenman学長との握手。この時、学長が言って下さった"I'm proud of you"の言葉を聞いた時、4年間の学びを思い出して感無量でした)

卒業後は大阪にある茨木聖書教会で伝道師として働くことになります。リージェントで学んだ福音の文脈化と霊性の神学をどのように現場の牧会、特に日本の教会に役立てていくかが大切になっていきます。正教師按手までの3年間、現場にてしっかりと訓練して行きたいと思います。具体的に教会では信徒向けの学びのプログラムの開発を担当することになりますが、リージェントで学んだことを棚卸しつつ、地域教会のクリスチャンの励ましとなるようなコンテンツを提供していきたいと考えています。本ブログでも引き続き、学びの内容を共有させて頂ければと思います。

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