2014年5月21日水曜日

Christian Imagination(キリスト教と芸術)

冬学期(2014年1月-4月)に履修した科目にChristian Imagination(直訳:クリスチャンの芸術的想像力)というアート(芸術)の授業がありました。リージェント・カレッジにはChristianity and the Artsという専攻があり、毎年15-20名の芸術家の学生がこの授業を履修しています。音楽以外の芸術には中学校以来ほとんど触れていない自分が、まさか大学院で芸術系のクラスを履修するとは思いもよりませんでしたが、将来教会を牧会する上で何かのヒントをもらえたらと思って履修してみました。

クラスの学生の約8割がプロの芸術家という授業ですが、Christian Imaginationとは何か?について神学的に深く掘り下げる授業と、実際にいろいろな種類の芸術を体験するというフィールドワークがセットになった構成になっています。先生はBBCのプロデューサーだったIwan Russell-Jones教授で、25年に渡るドキュメンタリーフィルム制作の経験を元に芸術とクリスチャン信仰の関係について、詳しく講義してくださいました。フィールドワークとして地元の彫刻家であるDavid Robinson氏のギャラリーや制作スタジオを訪問して、ご本人から話を聞いたり、舞台監督であり、演劇家でもあるRon Reed氏の舞台を鑑賞した後に、ゲスト講師として舞台芸術とキリスト教について講義をしてもらったりと、とても刺激的で興味深い内容の授業がたくさんありました。他にも、音楽家、作曲家のゲストスピーカーが来られましたが、芸術家であるクラスメイトからもディスカッションを通して様々な示唆や視点をもらうことができ、本当に有意義な機会となりました。

本授業では、1.芸術作品のリフレクション(感想をまとめる)・・・10%、2.Creative Project (実際に何か芸術作品を作ってみる)・・・45%、3.アカデミックペーパー(芸術に関する神学論文)・・・45%の3種類のアウトプットが求められます。2つ目のCreative Projectは、何とGaliano島での合宿(2泊3日)で発表ということで、Galiano島にある修養施設に泊まり込んで、それぞれの作品の発表会をしました。芸術作品と言われても、何をしていいのか全くノーアイデアの私でしたが、今回は昨年10月に友達に連れて行ってもらったチリワックの木材屋で出会った、Woodturningに挑戦しました。


もちろん、Woodturningは生まれて初めての体験だったので、チリワック在住のインストラクターの先生に1対1で丁寧に教えてもらいながら、何とか作品と言えるレベルのものを作ることが出来ました。かんなで削って、やすりで磨いていくうちにメイプルのとても綺麗な模様が出てきて、改めて自然の素晴らしさを作品を通して教えてもらうことが出来ました。

論文の方ですが、アート(芸術)と教会をテーマにして、いかにクリスチャンがImagination(芸術的な創造性)を深めることが出来るかという内容について書かせてもらいました。今回まとめさせてもらった内容をこちらのページに掲載させて頂いています。芸術というと音楽以外は福音宣教の二の次に取り扱われがちですが、創造主である神ご自身が素晴らしい芸術家であり、人間もその型として芸術的な能力を与えられていることをまず理解することが大切です。文化が深く関係する芸術という分野においても、教会というコミュニティを通じてクリスチャンが活躍し、喜んで経験していく場を作っていくことが出来たらと願っています。





















ちょっと天気が良くなかったですが、Galirano島の海と空です

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