2011年11月9日水曜日

英語が苦手でも海外の神学校に行けるのか?

日本にいるときにはよくクリスチャンの友人から、「えーっ本当に海外の神学校行くの?」、「そもそも英語できたっけ?」とよく聞かれました。それもそのはず、英語が好きでもなく、大学受験を最後にほとんど勉強してこなかった自分が海外の神学大学院で勉強しているのですから、本当に驚きです。
英語が苦手でも、海外の神学校に行けるのか?この質問は入学前と入学後の2つの質問に分けることが出来ると思います。

1.海外の神学校に入れるのか?
もちろん、TOEFLで基準となる点数を満たせば入ることが出来ます。大学院コースの場合、大学での成績を提出する必要がありますが、卒業した大学がGPAを採用していなくても、成績証明書を提出すれば大丈夫だと思います。
ちなみに、2011年時点で主な神学校のMdiv(牧師学修士)の入学最低点は
・フラー神学校 93点
・ゴードンコンウェル神学校 92点
・リージェントカレッジ 90点
・ダラス神学校 85点
・カルバン神学校 80点
(学校によっては、ライティングやスピーキングの最低点があったりします)

なので、神学校によって若干求められるスコアが異なります。ちなみに80点と90点の差は大きくて、なかなか点数が上がらない時期には80点で入学できる神学校に入ろうかと考えたこともあったくらいです。

ちなみにMBAのトップスクールの場合は「100点以上、場合によっては108点以上が望ましい」となっていますので、どの神学校も求めるレベルはそこまで高くなく、受験も基準点と推薦書をちゃんと揃えれば入ることが出来ると思います。
私の場合は、最初に受けたTOEFL(2010年4月)が44点で90点を超えるのに約1年3か月かかりました。
でも本当に苦手な人でも、きっちり勉強をすればTOEFLの点数は取ることが出来るでしょう!

2010年5月~11月(イフ外語学院のTOEFLコースを受講・週3回)・・70点突破
(2010年12月に会社を退職、英語の勉強に集中)
2011年2月~5月(WebトレーニングのReading、Listeningコースを受講)・・80点突破
2011年7月~8月(カナダの語学学校で勉強)・・90点突破
と3本立てで勉強を積み重ね、なんとか基準点を超えることが出来ました。

ちなみにためになった参考書を一部紹介させて頂きますね。
1.TOEFLテスト英単語3800 (TOEFL iBT大戦略シリーズ)
→ランク1-4までありますが、ランク3ぐらいまでを完璧に覚えるとリーディングが楽になりました。
2.ケンブリッジの『English Grammar in Use With Answers (Book & CD-ROM)』
→英語の参考書ですが、Intermidiateを2回ぐらいやるとライティングが少し書けるようになりました。
3.Delta's Key to the Next Generation Toefl Test: Advanced Skill Practice for the Ibt
→Webラーニングで使った参考書ですが、Listeningの教材を1日4時間リピーティングを2か月
続けたところ、1年間18点止まりだったListeningが23-24点まで伸びました。ただ聞き流している
だけでは、なかなかListeningは伸びないと思います。

TOEFLの勉強は試験対策的な要素もありますが、iBTに変わってから非常に実践的な内容になったので、海外大学院で勉強するためには本当に役に立つ勉強だと思います。TOEFLを受けた回数は計18回と伝説に近い受験回数になってしまいましたが、大学院レベルの勉強は本当にハードなので、1年3か月の英語の準備を通して、「決して折れない心」を鍛えてもらえたと思っています。

2.実際に勉強についていけるのか?
一応、基準点を突破して入学をしましたが、授業についていくのは本当に大変です。。恐らくTOEFLで100点を超えていないと、授業を楽しめるところまで行けないと思います。 正直今学期の授業の理解度は50-60%程度で、小グループのディスカッションにはついていけず、自分の意見を簡単に述べるのがやっとといった感じです。レポートについても、TOEFLのライティングで26-28点くらい取れていないとつらい感じかと思います(自分は24点が最高点でした)
それでは実際についていけるかどうかについては、インターナショナルの学生(英語が第二外国語)向けのサポートがどの程度充実しているかによると思います。リージェントはESLヘルプデスク(毎週2回、無料、登録自由)があるので、レポート提出前に持っていくと丁寧に文法チェックをしてくれます。もちろん、レポートだけではなく、授業で分からなかったところの相談やノートのとり方なども教えてくれます。何よりも、3年次の学生が先生をしてくれるので、神学の背景があるうえでのサポートなので助かります。私の場合は、ヘルプデスクを活用しながら、ネイティブの友人に時々見てもらったり、相談に乗ってもらいながらなんとかやっています。

35年前にシカゴの大学院に留学した父が「あっちに行けばなんとかなるんだよ」と口癖のように言ってくれましたが、神学校がどれだけインターナショナルの学生に対して手厚いフォローをしているかという点が大事だと思います。恐らくWebサイトだけではなかなか分からないので、実際に勉強している人に聞いてみるのが一番でしょう。




(初回のTOEFLのスコアです。。Listening2点を見たときは、妻と一緒にもう笑うしかないねーという感じでした)