2016年5月24日火曜日

伝道師の仕事と教育プログラムについて

カナダから帰国して、地元の教会で奉仕を初めて1年が経ちました。教会の伝道師という仕事に慣れるまで時間がかかりましたが、最近になってようやく落ち着いてきた感じがします(と言っても相変らず忙しい毎日ですが・・)

昔の仕事で「業務要件定義」と言って、ひとつひとつの業務について何をするのか細かく定義するようなことをしていた記憶がありますが、改めて教会の「伝道師」ってどんな仕事なのか、担当奉仕をリストにしてみました。

・礼拝説教奉仕(月1回ペース)
・教会学校の校長(主に小学科と中高科を担当)
・礼拝宣教部の担当教師
・教育部の担当教師
・受洗準備クラスの担当
・信徒教育プログラムの企画と提供
・青年会のリーダー会とりまとめと個人フォロー
・家庭集会の担当(定期は2か所、主任牧師出張時のバックアップ)
ハートフル英会話教室(専任教師3名、生徒150人)の経営
・ゴスペルクワイヤー(月2回練習)のディレクター
・フットサルチーム(大阪3部リーグ所属)のチーム代表とマネジメント
といった感じでしょうか。聖書の解き明かしから、子供たちの教育、英会話スクール経営、スポーツチーム運営まで業務の幅の広さに、たまに自分が何屋さんなのか分からなくなる時もありますが、朝6時の早天祈り会に始まり、夜の英会話スクールの対応までとにかく充実した毎日を送らせて頂いています。

ところで神学校(リージェント・カレッジ)で学んだことを教会の現場でどのように生かしているのか?という問いがありますが、上の奉仕リストの中では、「霊性の神学」と「キリスト教の文脈化」を統合したテーマとして新しい「信徒教育プログラム」の準備を帰国から1年かけて行い、この春に教会の信徒教育プログラムとして始めさせて頂くことになりました。毎週開講(1回2時間、全13回、約3か月)の集中プログラムですが、今年1月から4月まで、教育部のメンバーに対してパイロット版を実施し、この5月から第1クールがスタートしています。

■信徒教育プログラム(仮称:バルナバ・コース)の内容
第1回 教会のビジョンとアンテオケ教会について
第2回 クリスチャンの確信、福音の再確認
第3回 霊的生活(祈り)について
第4回 聖書の読み方
第5回 聖書が教える人間関係
第6回 霊的な友情を深める
第7回 感情のコントロールについて(怒り・悲しみ)
第8回 家族と育った環境、過去の経験の影響を知る
第9回 聴く技術と牧会ケア
第10回 教会に生きる(奉仕について)
第11回 クリスチャン日本人として生きる、福音の浸透(文脈化)のために
第12回 伝道について 基本編
第13回 伝道について 実践編


教会のオリジナルの教育プログラムなので、教会のビジョンであるアンテオケ的センター教会(使徒11章、13章)という概念を軸に、教会のメンバーの方の意見を取り入れながらカリキュラムを作らせて頂きました。特徴としては「霊性」や「情緒」の部分もしっかり取り扱いながら、「奉仕」「伝道」という実践的な内容も盛り込んでいます。コースの企画・作り込みに際してはリージェントで学ばせて頂いた「Soul of Ministry」がとても参考になりました。単なる座学ではなく、小グループでディスカッションを中心にお互いに学び合い、成長を励まし合うモデルを採用させて頂いています。

これから年2回ペースで平日と土曜日コースを提供することになりますが、今回は2クラス合せて20名強の方が受講して下さっています。実はメンバーの多くは私にとって信仰の大先輩である方々で、講義させて頂くのも非常に恐縮です。しかし、コース参加者の方で信仰歴40年以上のある姉妹が言われた「私の信仰の成長のためにこのクラスを受講させて頂きたいと思います」という言葉に、改めてクリスチャンの成長は生涯にわたって続くものであることを覚えさせて頂きました。

「私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて、鏡のように主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。」コリント人への手紙第二3章18節

2年目も働きも神さまに期待しながら、しっかりと進めていきたいと思います。


















アシュレイ茨木(フットサルチーム)練習風景(勝利を目指して日々練習に励んでいます!)